一般社団法人日本連句協会令和6年度総会並びに全国連句大会の報告

令和6年度総会並びに全国連句大会を令和6年3月17日に飛鳥時代の創建とされる四天王寺にほど近い たかつガーデンにて開催した。

 小川副会長の司会により、定足数を満たし総会が成立したことの報告に続き定款により高尾会長が議長となって議事を進行した。

 まず高尾会長から

  • 令和5年は新型コロナ感染症の影響から脱却し、各地の連句会もその開催が従前に復した事、協会の事業も国民文化祭の共催などその規模と内容とを回復した。
  • 日本連句協会自体として率先してリモート連句会を開催し、連句リモート枠の貸し出しなどに注力して、連句興行を支援した。またHP委員会を設けて、協会HPの内容刷新等に務めた。
  • しかしながら会員数の減少と物価上昇等により連句協会の収支は赤字となった。これに対処するため支出の見直し等を検討しているところである。

第1号議案の審議に入り、林理事長より令和5年度の事業実績についての報告、岡本理事より令和4年度の決算案の説明と靜監事の監査報告があった。

出席者より財務の収支赤字についての善後策の質問があり、高尾会長から財務問題については真摯に向かい合い、財務の改善委員会を設置し検討中の施策をふくめ逐次、対策を行っていくとの説明があった。

 第2号議案の審議に入り、林理事長より令和6年度の事業計画についての説明、岡本理事より令和6年度の予算案の説明があった。

 この後、賛成多数にて第2号議案を可決した。

  第3号議案に入り、日本連句協会の主たる事務所の所在地を理事長の住居変更に伴い東京都足立区変更するとの提案があり、賛成多数で可決した。

 続いて会場を同じくして全国連句大会が開催された。

会場44名、リモート7名が9座に分かれて談論風発のうちに連句を興行した。

連句会終了後はたかつガーデンの2階に席を移して懇親会を開催し多数の出席をみた。
大阪における年次総会開催は10年ぶりとなったため、昨年優勝の阪神タイガースの法被姿の披露もあり、発言者次々にそれぞれの思う処を述べて、早春の浪速の夕べを大いに楽しむ一夜となった。