■⑦歌仙「八月の」第三 2018.8.9 起首
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八月の海に還るや首里の夢 雀羅
三線の音の響く秋空 にゃん子
宵闇は竈の種火おこすらん 桃
○「宵闇」は勿論秋の季語ですが、これで月の句にするには月次(ツキナミ)の月(例えば「八月」)を近くに配する必要があり、よく見極めた月の句になりました。
「月待てば遠く汽笛の呼応して 小石」、いい月の句ですが、発句に「月」の字があり、ここは異名の月を出すところでした。「ありあけに遠く汽笛の呼応して」とすれば文句はありません。
ではよんくめどうぞ。