■⑦歌仙「八月の」4治定 2018.8.9 起首
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八月の海に還るや首里の夢 雀羅
三線の音の響く秋空 にゃん子
宵闇は竈の種火おこすらん 桃
白米よりも雑穀がよく 富士
○白米だけだと脚気になりますからね。「竈」という語に通う言い回しだと思います。「自給自足のその日ぐらしを」、「自給自足」と「その日ぐらしは」は違いますね。「自給自足」は自立していますが、「その日ぐらし」は行き当たりばったりで、これは表には向きません。「晴耕雨読の日々を楽しみ」、「晴耕雨読」という成句で短句の半分を使ってしまうのは勿体ないです。せめて「晴釣雨読」とか造語してみて下さい。よい造語は連句を活性化させます。
「コーヒーいれる間合い見計り 和嘉子」、よい間合いのしくめぶりです。「見計り」と連用形にしたのもよいですよ。
お次は雑の長句でどうぞ。