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■⑦歌仙「八月の」ナオ7治定 2018.8.9 起首
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八月の海に還るや首里の夢 雀羅
三線の音の響く秋空 にゃん子
宵闇は竈の種火おこすらん 桃 月・秋
白米よりも雑穀がよく 富士
お仕着せのエクササイズに飽きが来て 和嘉子
鷺の尾羽を拾う休め田 桃
ウ
鉄砲よりペンもて立てる志 田助
文武両道こなすタレント 富
さらさらと塩も砂糖も同じ白 に
どんな色にも染まる喜び 富
神さまはピアフの愛を取り上げて 羅
バーのロートルピアノぽろぽろ 桃
寒月の街に塒を探しをり 富 月・冬
子どもがひとり増えるかまくら 桃
念のため隠しに入れる甘露飴 嘉
どこまで解けた数独の紐 小石
混み合へる上野の山は花三分 富 花・春
昼のぼんぼり強東風にゆれ 嘉
ナオ
来年も戻ってこいと河豚供養 に
ざはつく声にアルファー波出づ 嘉
無視されてカーナビ拗ねているような 桃
山道に沿ひ光る渓流 富
野営にもリュックの中の羽枕 嘉
五臓六腑の疲れ奈翁に 羅
冬至には南瓜蒟蒻小豆粥 桃
スキーに来ればみんなハンサム すいか
○「シヨーウインドウに映る着ぶくれ」「落人村に雨の狐火」、どちらも惹かれます。うまいと思います。ここは、うんと明るい「スキー」句で進んでみたらどうかと思います。南方系の私はスキーしたことがなく、どんな気持ちなのか経験もなくてこうした句を治定していますが、テレビを見たりスキーにわくわくしながら出かけていく人の様子を見るのも“準経験”と言っていいかも知れませんね。「スキーしないでもいいから、雪見酒飲んでてもいいんですから、一緒に?」と何度も誘われましたが、そのうち寒がりのブショーモン何も言われなくなりました。
では恋句でどうぞ。雑の長句です。