■③歌仙「我村や」脇 2018.2.7 起首
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歌仙「我村や」
我村や春降(ふる)雪も二三尺 一茶
雛の使ひの昼くらふささ 雀羅
○それでは立春になっての初めての連句の旅です。今年は雪の多い年ですので、雪の句を沢山詠んでいる小林一茶の発句を拝借しての歌仙です。一茶は俳句を二万句ほど詠みましたが、連句も又沢山詠んでいます。今読めるものに270巻ほどの歌仙があります。一茶も又連句を表芸とする正当な俳諧師であり、一茶の流儀での蕉風を貫いています。
拙句「昼くらふささ」の「ささ」は竹笹ではなく(パンダじゃないですから)、「酒(ささ)」です。「雛の使い」は珍しい季語ですが、『去来抄』に「春風にこかすな雛のかごの衆」という句が載っています。雛人形を小さな籠に乗せて親類に届けるという風習があり、小さな雛を籠に乗せ、それをかつぐ小さな人形がセット、その全体を奥座敷に運び込んだというものらしいです。私も見たことはありませんが、話を聞いただけでもイメージがふくらみます。ただいま雪にとざされたところの方々に、楽しい遊びをお送りしたいと思いました。
では第三をどうぞ。春です。