■③歌仙「我村や」第三治定 2018.2.7 起首
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歌仙「我村や」
我村や春降(ふる)雪も二三尺 一茶
雛の使ひの昼くらふささ 雀羅
荷解き終えパラグライダー干潟見て 紅鯨
(大干潟人力飛行夢に見て)
○昼に「酒(ささ)食べ」た人の夢中飛行ですね。第三は転じを強調されますが、前句に付かないでいいということはありませんので、「パラグライダー」は「雛の使ひ」から急に新しくなった感じですから、( )くらいでどうでしょうか。「(大)干潟」「潮干潟」が春の季語とされるのは、陰暦三月三日頃の大潮がもっとも干満の差が大きく、干潟も特徴的に現れることから晩春に季別されます。「夢」は表には避けたいという考え方もありますが、これは無常とむすぶ場合で、日常茶飯の夢は障るところはありません。
よんくめをどうぞ。雑(ぞう=無季)の短句です。