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■⑧歌仙「夜目遠目」ナオ10
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歌仙「夜目遠目」 2018.9.27 起首
夜目遠目笠に添へたる月の雨 雀羅 月・秋
誰が袖仄と野菊竜胆 桃
行く秋をワンコニャンコの動画見て 富士
新型AIBO好奇心持ち 和嘉子
窓叩く音は嵐の予感とか 小波
囲炉裏に集ひ寮歌高唱 嘉
ウ
年賀状これで最後とまたも書き 麦子
名残の色をみせる口紅 桃
あかときの枝折戸に梳く乱れ髪 富
硯の水に明日を占う すいか
オッズ出す賭け屋ノーベル平和賞 桃
のめり込むにはそれなりの理由(わけ) 小石
今世紀神の気まぐれ許すのみ かめけん
たしかに見えし南北の虹 羅
夏の野を月の兎は駆け抜ける 波
ドラゴン・クェストオーケストラで 桃
身を解けばこころ自在に花の風 嘉
鞦韆漕ぎて空へ近づく 富
ナオ
ひとしずく春の雪にもブランデー 桃
つひの栖は鄙のその奥 富
捨てられぬ名刺もいつか断捨離に 嘉
蚤の市には髭も鬘も か
縫ひ上げて着て行く当てのなき浴衣 富
嫌いだなんて嘘をつく月 麦
ちっち蝉ふっと黙した初キッス 桃
攫われていく秋のトレモロ か
実石榴を希臘神話の思ひ出に 桃
白い烏は告げ口をする 羅
○桃さんの付句から、ギリシャ神話を読み直してみました。冥府の王ハデスに連れ去られたデメテル(ゼウスの妻)の美しい娘ペルセフォネは、母の懸命の努力で冥府から連れ戻されますが、ハデスから貰ったザクロの実を何粒か食べてしまったことで一年の3分の1(もしくくは半分)を冥府で過ごさなくてはならなくなり、この間地上は悲しみの季節(=冬)で草花を表れません。冥府はくらくて陰気なところですが、ペルセフォネにはでもそんなに苦痛でもないようです。ハデスがとてもやさしいからです。
拙句「白い烏」はこれもギリシャ神話に出てきます。アポロンの召使いの白い烏は、アポロの恋人コロニスが浮気をしていることをアポロに告げ、アポロは怒りの余りコロニスを射殺しますが、後でそのことを苦しみ、ちくった烏をお前などずっと喪服を着たままでいろと呪いましたので、以後烏は黒いままであるとされます。
こんなことを書いていましたら4、5年前に作ったザクロ酒のことを忘れていたことに気付き、下に調べに行きましたら、2014.11.8とかき、材料も記した紙をはった梅酒用の瓶を見つけました。「黒白波、黄金千貫仕込み天使の詩、尾込酒店寿」の各種焼酎ブレンドに蜂蜜を沈めたものでした。濁りはなく、薄い金色に澄んでいます。朝っぱらからですが、少し飲んでみました。アルコール分は十分、酒というよりも、養命酒に近い味わいでした。
桃さんの付句を鑑賞しているうちに、こんなところに辿り着きました。
雑の短句でどうぞ。