返信先: インターネット連句を始めます。

ホーム フォーラム インターネット連句 Vol.1 インターネット連句を始めます。 返信先: インターネット連句を始めます。

#33204
雀羅
ゲスト

■⑨歌仙「頭上より」ウ10治定     2018.12.3 起首
〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆〆

頭上より普化の鈴鳴る師走かな           雀羅
 温糟粥の煮ゆる次の間             和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて           桃
 トラックの爺小銭数える            すいか
空腹を月に覚えて歩き出す             小波
 あきつつんつん群なした土手           柳下

うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ           麦子
 スーパースター黒眼鏡かけ             桃
流行のルビーの指輪ネットペイ           か
  戒めとする蝉の抜殻               嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神          波
 古城ホテルの天鵞縅の椅子            桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して           羅
 お昼ご飯はかけそばがよい             麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り      小石
 袋小路に並ぶ雪洞                桃

○「雪洞」は「かまくら」とも読めますかね。つげ義春のマンガに「ほんやら洞」なんてのありましたね。冬の前句に、さてどうやって花の句を付けましょうか。あした講ずるNHK文化センターの連句では丁度「花前」という項目がありますが、「花の句が付けにくくならないよう丈高い植物や秋を出さないよう」というのが花前の作法とされます。秋ではないけれど、冬もなかなか花を詠みにくいです。そこで紹介するのが、

   くろみて高き樫の木の森  
  咲く花に小さき門を出つ入りつ    はせを

というもの。前句が「高き樫の木の森」だろうと、どんな難しい前句が来ようと、注文などつけず、さらっと花の句を詠んでしまうのが作者です。

では花の句をどうぞ。