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■⑨歌仙「頭上より」ウ10治定 2018.12.3 起首
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頭上より普化の鈴鳴る師走かな 雀羅
温糟粥の煮ゆる次の間 和嘉子
著者近影思いのほかによく撮れて 桃
トラックの爺小銭数える すいか
空腹を月に覚えて歩き出す 小波
あきつつんつん群なした土手 柳下
ウ
うそ寒の江口の君の歌碑に佇つ 麦子
スーパースター黒眼鏡かけ 桃
流行のルビーの指輪ネットペイ か
戒めとする蝉の抜殻 嘉
飛ばないと決めた歩みにはたた神 波
古城ホテルの天鵞縅の椅子 桃
難題に狐狗狸さんを呼び出して 羅
お昼ご飯はかけそばがよい 麦
張込みの刑事(でか)に睡魔がしのび寄り 小石
袋小路に並ぶ雪洞 桃
○「雪洞」は「かまくら」とも読めますかね。つげ義春のマンガに「ほんやら洞」なんてのありましたね。冬の前句に、さてどうやって花の句を付けましょうか。あした講ずるNHK文化センターの連句では丁度「花前」という項目がありますが、「花の句が付けにくくならないよう丈高い植物や秋を出さないよう」というのが花前の作法とされます。秋ではないけれど、冬もなかなか花を詠みにくいです。そこで紹介するのが、
くろみて高き樫の木の森
咲く花に小さき門を出つ入りつ はせを
というもの。前句が「高き樫の木の森」だろうと、どんな難しい前句が来ようと、注文などつけず、さらっと花の句を詠んでしまうのが作者です。
では花の句をどうぞ。