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#42081
雀羅
ゲスト

■⑩歌仙「春立つや」ナウ1治定       2019.2.4  起首
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
春立つや先づ拾ひ食ふ昨夜(きぞ)の豆           雀羅
 雀の混じる淡雪の庭                 小波
若駒の和毛に遊ぶ風の出て               安庵
 もよう替えする姉を手伝う              小石
いざよいに帰宅の刻を促され               鈴代
 新酒の酔いも加減宜しく               和嘉子

秋蝶は追われ五浦の海に消ゆ               庵
 寵愛を捨て美声持つ夢                麦子
マエストロの赤い靴下まなうらに             うに
 くさい葉巻を厭ふ家政婦                羅
雨期となるカリブに浮かぶ島の旗             嘉
 ネット切断ラジオ頼りに                に 
もち搗きの音をかなたの日曜日              羅
 頭蓋骨から顔を復元                  石
バルテュスの描く少女を笑う猫              庵
 テニスコートに出づる春月               嘉
駆け引きは花の中なる蚤の市               に
 しゃぼん玉来る峰打ちをする              羅
ナオ
ケバブ削ぐ刃物を研いでいるおとと            に
 同じ名前の墓多き村                  庵
音曲のたけなわとなり秋祭                嘉
 ちちろを乗せた銀河鉄道              あげは
きらきらと月に抱かれて待つ子ども            波
 児相の闇に氷柱太りつ                 羅
食パンを焼きながら聞くもがり笛             庵
 売ったピアノは日本海越え               麦
壁紙は幾何学模様だけになり               は
 西部劇にも似合ふ転蓬                 不映
くの一は雨夜の月をうとうとと              に
 囲炉裏火欲しと泣きしあの頃              映
ナウ
鶏頭のどんと届きし楽屋口                嘉

○ひとり淋しく泣いていた昔と違い、今や楽屋口にどんと「鶏頭」が届いたりもする役者になっている。こんなの貰った役者は、誰だろう、何のつもりだろうといぶかるかも知れませんが〈何しろ「どんと」ですからね〉、鶏頭の花言葉が分かれば疑問はとけます。「気取り屋」そして「色褪せぬ恋」です。前者は雄鶏のトサカからの連想、後者は花期が長くドライフラワーにも適しているから、のようです。花は枯れてもドライフラワーとしていつまでもあなたのおそばに・・・というファン心理を汲めば、これも恋句になります。「とろろもて蕎麦諸共に・・」の方、もう少し言いようありそうですね。

不映さん、読みの浅さなんて気にすることはないです。自分流のバッティングをしていれば、そのうち球〈前句〉にジャストミートするようになります。

では雑の短句どうぞ。

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