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■⑪歌仙「浅春の」ナオ5治定 2019.3.32 起首
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キーンドナルド氏に
浅春の過客閲(ケミ)する月日かな 雀羅
書棚に馨る梅の一輪 摩悠
名残雪虹色の夢手に受けて あげは
彼方の空に煙上れる 不映
有明の水脈(みお)を曳きゆく漁舟(イサナブネ) 田助
曲げわっぱには零余子飯詰め は
ウ
花野ゆくをさなごを追ふ母であり しをん
をんなはぶたぬアメリカの兵 羅
オムレツのフォークに残る赤い紅 うに
寄せ書きしたる色紙黄ばんで は
古書市に浄瑠璃本を見つけたる 紫
父のめがねの似合う麦秋 小石
夕焼雲ヨガ教室は高階に に
ショートパンツで月を迎える 映
奥さまは魔女いっしゅんでピッカピカ 安庵
ともだちの輪が世間さわがせ は
一山のひかりを集め花吹雪 ん
針魚のにぎり信楽に映え 庵
ナオ
焙炉場(ホイロバ)にあねさんかぶりしてた姉 映
胸の揺らぎは渋い声から は
閉まるドア共に押さえて乗った人 映
浜通りには潮の香があり 羅
わざはひを希望に変へて立つ石碑 は
○原句は「災いを希望に変えて立つ石碑」ですが、表記を変えさせていただきますね。この付けと前句をみますと、去年4月いわき市小名浜に仲間で泊まったのを思い出します。宿から車で20分くらいのところにある塩屋岬の美空ひばりの石碑はボタンを押すと「みだれ髪」が聞こえてくるのです。ほんとうに福島のわざわひを希望に変へて行きたいですね。明日は3.11です。
「五輪の火勿来の関は止め得ず 不映」、凝ったメッセージですね。「浜通り」があって「勿来の関」は、ダブリ感ありあますね。
「パンドラの箱の重さを推し量る しをん」、この「パンドラの箱」は「浜通り」にある東電の原発を言っていますが、中から噴きだしてきた災厄も箱本体も、とてもアンダーコントロールとは言えない状態です。打越に「閉まるドア」があって、「パンドラの箱」は似たもの同士ですね。
ではどうぞ。もっと違った場面にひろがって行ってもいいですね。