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#45614
雀羅
ゲスト

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百韻「日月は」         2019.4.16 起首

日月は旅人なりぬ花に雪            雀羅
 雀の子らの集う軒先              古柏
春の朝川柳欄を食卓に             不映
 上司と似た名いつも見つける          芳
潮の香の導く先に海と空            村宅
 丸太くり抜き翌(あす)に漕ぎ出す      安庵
謫仙は飛鏡に杯を傾けて          あさ

○月の字を出せないということでとても凝った句になりましたね。「謫仙(たくせん)」は人間界に下された仙人ですので表には出せないところですが、偉大な詩人をいう言葉でもあり、李白のおもかげと取ることもできます。李白の「把酒問月」という詩に月のイメージとしての「飛鏡」が出て来ます。丸木舟を漕ぎ出して月に語りかけて酒を飲むとは、ずいぶん危なっかしいことですが、動き出した百韻に添える風狂として、結構だと思います。

「縄文の人はどんぐり栽培し 不映」、どんぐりは森で拾えばいいのに、縄文人にこの勤勉と計画性があったのでしょうかね。文字文化をのこしてない縄文人は現代人よりはるかにゆたかな魂の力を保持していたことはたしかでしょうね。

「筋トレを百回にする十三夜 芳」、丸木舟を作れるような人は力も要りそうです。十三夜を愛でる美意識は和風だと思いますので、ハイブリッドな味が面白いです。

次は秋の短句です。