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歌仙「紙舟に」 2019.6.1 起首 【5時~6時治定】
紙舟に風待月の潮路かな 雀羅
橋の彼方にはまなすの島 桃太郎
ふる里の夢を青磁に染め付けて 芳
薪棚を薪いっぱいにする うに
女子寮の語らひさやに十三夜 しをん
○月の句をと申しましたとき、ここは発句に「月」の字ありますので異名の月でということになります。そう書けばよいものをちょっと意地悪だったかも知れません。治定句、女子寮らしからざる(?)清談の夜です。
「旅立ちの満つとき眺む月ひとつ 五」、説明をせず申し訳なかったですが、ここは「月」の字を用いずに月を詠むところでした。「旅立ちのその時となる良夜なり」くらいでよいのではと思います。ご友人を見送られたというのは、どこまで行かれたのでしょうか。どこに行かれようと「しばらくの旅」ではあります。
「寝待月早送りにて観る映画 うに」、上のような事情ですので、「臥待に早送りにて観る映画」ですとオーケーですね。
「うす煙まといて昇りゆく玉兎」「 有明の頃には町を出るつもり」、異名の月を踏まえて流石です。「有明」句、なんだか寂しいですね。
今夜は東京で途中下車という大阪の平良さんと5:30~8:30、イッパイ&連句させて頂きました。鹿児島出身の平良さん新宿高田馬場の「薩摩の里」での連句を楽しんで頂けたようでよかったです。どなた様も高田馬場お寄りの時はお相手させて頂きます。その時は発句のご用意を。
美(うま)しもの薩摩焼酎国言葉 孝子
ころころとある青梅の色 雀羅
こどもらの歓声空に突き抜けて 孝
コンクリの象生乾きなり 羅
月あかり浴びてものみな踊り出す 孝
虫飼い初める抽斗の中 羅
ウ むくろじは母の形見でありにけり 孝
南方で散る人の涙は 羅
秘めたまま私の中で生きる詩(うた) 孝
落ちくる雪に舌を出す母 羅
ヘンゼルとグレーテルいた森の奥 同
吉か凶かは出たとこ勝負 孝
明日からの瓜泥棒たちの夢 羅
コンチキチンの祇園囃子に 孝
ひきこもりにも美しい女文字 羅
時を戻して愛し愛され 孝
ぐらぐらの差歯に月と花の閨 羅
めぐりめぐりて新しき春 孝
令和元年六月四日 首尾
新宿高田馬場「薩摩の里」
○イッパイ&連句の最中下の差し歯が抜けてしまい、れれれの叔父さん状態でした。たく。
歌仙「紙舟に」の方、秋の短句でどうぞ。
5時~6時には書けないと思いますので今のうちに治定句決めておきます。