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#47033
雀羅
ゲスト

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歌仙「紙舟に」      2019.6.1 起首    【5時~6時治定】

紙舟に風待月の潮路かな          雀羅
 橋の彼方にはまなすの島         桃太郎
ふる里の夢を青磁に染め付けて       芳
 薪棚を薪いっぱいにする         うに
女子寮の語らひさやに十三夜        しをん
 藻に住む虫の立てる聞き耳        優

この時と韋駄天走り茸番          芳

○何を思ってこんな突飛な動きをしているかというと、なにかのカンが働いて、大事にしている茸山への侵入者を察知したのすね。相手は猪かも知れませんが。「藻に住む虫」は地上のとよもしを聞き止めています。

「ぐんぐんと青空を抜け鶴来る ゆかり」、一般的に「鳥渡る」は三秋の季語ですが、「鶴来る(鶴渡る)」だけは初冬の季語ですので、ここは秋は三句続けるという約束に添ってもう一句秋で詠んで頂きたいところでした。又トライして下さい。

「草紅葉揺るるに任せ偲び逢ふ しをん」、恋句にしましたのは、前句の「藻に住む虫の聞き耳」のあえかさに応じた付けで、とてもよいと思います。ここは反対の「韋駄天走り」の扉を開けてみました。

「菓子折に小判忍ばす菊の宴」「どこからか松茸飯の香り来て 桃太郎」、菓子折に小判など詰める小判臭は「藻に住む虫」でさえ聞きとがめるような独特な空気感あるのでしょうね。「忍ばす」は「忍ばする」というところですね。「松茸飯」もよほど美味しく炊けたようで。

「ピーマンに密会のメモ折り込んで 安庵」、ずいぶん可愛らしいというかあぶなっかしいというか、逢瀬の手管もいろんな知恵を使いますね。「堰(せ)かれてつのる恋の情」と言いますが、ひょっとすると恋の醍醐味とは越えられないハードルにこそあるのかも知れませんね。「どうぞお好きに」と言われたら途端に張り合いなくしちゃうんじゃないですかね。

どうぞ。もう季語は要りません。