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#47054
雀羅
ゲスト

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歌仙「紙舟に」      2019.6.1 起首    【5時~6時治定】

紙舟に風待月の潮路かな          雀羅
 橋の彼方にはまなすの島         桃太郎
ふる里の夢を青磁に染め付けて       芳
 薪棚を薪いっぱいにする         うに
女子寮の語らひさやに十三夜        しをん
 藻に住む虫の立てる聞き耳        優

この時と韋駄天走り茸番          芳
穴あき銭を鳴らす親分          千百
寅年に猫を預けるめいわくさ        羅

○千百さん初めまして。連句楽しんで下さい。連句には味わい方と詠み方に決め事があります。それが飲み込めますとずいぶん風通しがよくなって、味わうにしても読むにしてもラクになります。付句をしながら理解するのが一番の近道です。
頂いた付句は、一句としての言い回しと前後の兼ね合いで手を入れさせて頂くこともあります。それを「一直(いっちょく)」と言います。納得出来ない時は遠慮無く何度でもお確かめ下さい。

頂いた付句は「銭形親分捕り物征す」でしたが、前句の「韋駄天走り」から銭形親分の捕物帖を連想するというのは自然な流れだと思います。出来れば「銭形親分・捕り物」といった言葉を直接に使わずそれを感じさせると言葉があるといいと
思います。たとえば、銭形平次が投げているものは寛永通宝の穴空きの一文銭です。こんなところに着目して「穴あき銭を
鳴らす親分」としてみたらどうでしょうか。前句との関係からこれだけで「銭形平次」と読む人にも伝わります。それに私が付けました「寅年に」です。寅年は猫と相性悪いと分かっているはずなのに、このオレに猫を預けて行きやがって・・というぼやきです。その後この「寅年」句に付ける時は、今度は「穴空き銭」句(前々の句を打越と言います)に似たようことを詠みません。銭形平次が猫を飼っていたかどうか、そういう事実関係は取り敢えずは気にしません。

うにさんのご質問に。

>季語「鶴来る」は手元の十七季、山本健吉編の歳時記(文藝春秋)では初冬ですが、角川と講談社大歳時記では晩秋になっ
ています。ここは十七季に依ったほうが良いのでしょうか?

「鶴来る(鶴渡る)」という季語は、うにさんご指摘のように角川、講談社の大歳時記では「晩秋」としてあります。一方、『俳句歳時記』(平凡社)、『俳句歳時記』(水原秋桜子/講談社文庫)、『季寄せ』(山本健吉/文藝春秋社)等では「初冬」に季別しており、季別が割れています。ちなみに江戸時代「鶴来る」は雑です。鳥類の季語に関して中西悟堂氏や山谷春潮氏らの見識を反映させた『俳句歳時記』(平凡社)や『俳句歳時記』(水原秋桜子/講談社文庫)に添って、『十七季』も初冬で通してあります。

「ここは十七季に依ったほうが良いのでしょうか?」という言い方は少々心細く、歳時記のどちらの言い分を採るかも、付句作者自身が決めて欲しいと思います。捌きは、いい句であれば、採れる理屈を一所懸命考えます。

【5時~6時治定】ですが、大事なテーマでもあり、早めに出て来ました。

ではお次をどうぞ。

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