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#47205
雀羅
ゲスト

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歌仙「紙舟に」      2019.6.1 起首    【5時~6時治定】

紙舟に風待月の潮路かな          雀羅
 橋の彼方にはまなすの島         桃太郎
ふる里の夢を青磁に染め付けて       芳
 薪棚を薪いっぱいにする         うに
女子寮の語らひさやに十三夜        しをん  月・秋
 藻に住む虫の立てる聞き耳        優

この時と韋駄天走り茸番          芳
  穴あき銭を鳴らす親分          千百
寅年に猫を預けるめいわくさ        羅
 星占いで相性を決め            桃
献血が趣味だと笑う人といる        ゆかり
 ポイントカードで財布ぱんぱん       に
ぴかぴかのビリケンさんに頬ずりす      庵
大綿虫のとんでくる頃           小石

○時節の付けで人情を切ったのも面白い切り口だと思います。

「鬢付け油かおる冬帽  庵」、「鬢付け油」はお相撲さんだけでなく女性も付けるようですね。
前句の「ビリケンさん」が通天閣在住のお方ではないように思えて来ます。

「酒のさめぎは嚔ちっちゃく 芳」、いい付けですね。これで行ってもよいかなという気もしますが、ここは人情を切って、切り返して場面を変える方に賭けてみました。

「雪やこんこん夫婦ぜんざい しをん」、これも雰囲気を生む付句です。「ぱんぱん」「ぴかぴか」と畳語が続いていますので、「ふりだす雪に夫婦ぜんざい」なんてするといいですね。「ビリケンさん」~「夫婦善哉」とあって、フランク永井の♪「大阪ぐらし」が聞こえて来そうです(^^)

恋のチャンスを潰してしまいましたかね、この捌き。恋はいつでも何処でも出来る(3句去ってさえいれば)、という気持ちでなさって下さい。

ではどうぞ。