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#47863
しをん
ゲスト

ナウ2 ご一直の上、治定頂き有難うございました。「避難者」という語を使わずに作者の気持ちを汲み取って頂きましたこと、ありがとうございます。
「二点居住について少し長くなりますが、書き込みさせて頂いてよろしいでしょうか。

木村孝夫詩集「六号線」-140文字+&の世界ーより

   二点居住
震災後には
たくさんの言葉が生まれた
そして使われてきた

離れた場所に二つの居住地がある
地図上からみると小さな点だ

戻れない古里にある家
新しく生活を始めた家
それでも避難者と呼ぶべきなのだろう
一点に集約できるまでは

まだ八年目、いやもう八年目
心の重石は軽くなることはない

「二点居住」
今、この言葉をかみしめている

木村孝夫氏は福島在住の詩人。
ずっと福島の詩を書き続けています。
詩集「六号線」は前作「私は考える人でありたい」と一対になるものですが、140字という、ツィッターの制限字数内に収められています。

六号線とは東京電力福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所の「十基の原子力発電所」の側を通る南と北との大動脈路です(この説明は木村氏の詩集の後の「ご挨拶」による)

私はあの震災後、ツィッターで木村氏の詩に出合い、ずっと読み続けています。
あの日受けた衝撃を風化させてはならない、何か、自分にできることはないか、そんなことを問い続けながら今もツィッターで彼の詩に出合うと避けて通れないのです。

震災直後に雀羅先生は、被災者・被災地と<倶に在ること>の思いの一端がつたわれば、と「わたつみき」をたちあげられました。そこに参加させて頂いた時の気持ちをずっと持ち続けて行きたい、と私は今も思っています。