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#48603
雀羅
ゲスト

■銀盤のこと。芳さん、具体的にどんな付句かが分かればいいのですが、他の方の付句だとここに出しにくいと思いますので、例えば、

   寒月にむかって腕をひらくひと
    いよよ鋭(と)くなる湖の銀盤

というふうだとしまして、「銀盤」は月の異名、月に月を付けたことにならないかということですね。「銀盤」が月だと知っている人には「どっちも月だなあ」と思うでしょうけれど、銀盤は普通は「スケートリンク」を思うはずで、この付句は、凍った夜の湖で寒月下フィギュアスケートの練習をしている、という意味で使われていることがはっきりしています。こういう付句をしたからといってすごい落ち度、とは思いませんけど。

何故「銀盤」が月の異名としてリストアップされているのか、江戸時代の代表的な歳時記『滑稽雑談』を見ますと、月の異名にした理由として、「銀盤 廬同詩云、爛銀盤従海底出」とあります。中国の廬同という人の詩に、きらきら輝く銀盤が湖の底から出て来る、という詩句があるので、銀盤=月となりました。