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#49214 返信

雀羅

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米字「風鈴を」           2019.7.13 起首
 
風鈴を見てゐる猫の夕かな           桃太郎
 ほたるぶくろに灯(トモシ)入る頃         雀羅
咳払影絵の舞台整ひて              うに
 空気読まない派手な着信            芳
九時五時をしっかり守り窓際に          笑女
 八枚切りのパンは売り切れ            に
なで肩の影をふみふみ小望月           安庵 月・秋
 へちまを下げる宗匠の路地             桃

さわやかにキャッチボールの捕球音         芳
 牛若丸は甲子園かも             しをん
恩師への弔辞を諳んじてをりぬ            閑坐
 花に雪ふる昼の邂逅               羅 花・春
佐保姫はお菓子のように化粧して           桃
 髪をバッサリ切って卒業              坐
半刻をいけない人と蛍舟               女
 夏の霜にはゆため息が溶け             庵 月・夏
ペン先のインク固まる文机              芳
 金運上げる風水に凝り               桃
あの頃も今も聞く耳もたぬ父             女
石垣崩すガジュマルの木は            上里
二オ
床の間に人形をおく初景色              羅
 膳のさびしき雨の正月              庵
おとづれはメトロノームの鳴りてより         に
 目覚めた猫の手足のびやか            小石
くたびれた営業マンのいるベンチ          芳
 今は昔の孟母三遷                を
針金の家を出てゆく鴉の仔             羅
  夕べの虹をひとは見届け             に
端とはじ耳にあてれば水の音             庵
 湖畔と犬と若き女性と              坐
明日からのシニア講座に上り月           を 月・秋
 ホームの底にすだくがちゃがちゃ         坐
三オ
露寒の故郷に住む人のこと              桃
縁談十組纏めると言う               を
痛い目にあえば分かるさ本気度が           女
 白村江からずっとこのかた            羅
穫れすぎた茄子の料理を四品ほど           に
  走り書きには昼寝起こすな            芳
馬肥えてお仙ころがる秋を待つ            庵
  風ニモマケズ凛と磯菊               芳
銀鉤のめぐり来るとき熱を出す            に 月・秋
 イザナミ追えば逃げるイザナギ           女
おぞましき姿を花にかえ給え            庵 花・春
 鏡の中も抱卵期なり                羅
三ウ

○安庵さん、花の句は普通三ウの11句目が定座ですが、ここで花を詠んでいいんですかと問われたら何と
答えますか(^^) 「おぞましき・・」はイザナミ、イザナギ、どちらが言っているんでしょうか。それによって
付句の味わいも変わってきますね。私はイザナミ自身ののつぶやきだと思いました。

桃太郎さん、こちらこそ、付合いの切羽に身をおくしあわせ、有難く思っています。ギリシャ神話に「プロクルステス」
という強盗が出て来て、旅人をベッドに寝かせ、足がベッドの長さに合わないと足を引き延ばし、長すぎると足を切った
りするという怖ろしい話があります。自分も又、式目や作法の名において、ご連衆の出された句にそんなことをしてやしないか、といつもおびえはあります。そして、一巻の成就は捌きも含めた一座の個を越えてゆくなにものか、という
気がします。この船を押し出してくれる風に身を任せるよろこびを思います。

ではどうぞ。春の長句です。