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9月30日
お待たせしました。
少し宣伝を。日本連句協会報「連句」の10月号に拙文『海音寺潮五郎の連句』が掲載されています。鹿児島県連句協会報「桜岳」に書いたものの転載になりますが、機会があればご一読ください。
さて、ナウ二は夏の長句。ここは閑坐さんの「噴水に遊ぶ親子の楽しげな」を採りました。原句は「噴水に浴びる親子の楽しげな」でしたが、「噴水に」に「浴びる」だと意味不明なので、句意を汲み取れば「噴水で水遊びをする」ということだろうから、掲句のように修正しました。
次はいよいよ挙句になります、夏の短句です。
投句締め切りは10月2日の20時とさせていただきます。
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少年探偵団(賜餐) 2019.9.8起首
野分だつ僕ら少年探偵団 光明(秋)
月に透かせば顕れし地図 夕汐(月)
鳥渡る一村十戸寄り添うて しをん(秋)
ウ 赤いカバンが助手席に乗る 安庵(恋)
逢瀬の日サンタさんより齎され メロン(冬恋)
とろけそうだよ君の指圧に 麻子(恋)
ナオ 凍解けて石仏少し傾きぬ ゆき(春)
人びと酔わす花と旨酒 遥夢(花)
船頭の訛り暖か堀巡り 芳(春)
ナウ 夢のつづきは猫といっしょに 小石(雑)
噴水に遊ぶ親子の楽しげな 閑坐(夏)
(夏)
みなさんの付句
噴水に浴びる親子の楽しげな 閑坐(夏)
*「噴水に遊ぶ親子の楽しげな」としてこの句をいただきます。
ホームランボール越えゆく虹の橋 夕汐(夏)
*阪神タイガースが最後に6連勝してクライマックスシリーズ進出を決めました。この句の「虹の橋」はレインボーブリッジなので、横浜のチームのことかなとも思いました。
故郷の海偲びつつ初鰹 遥夢(夏)
*ナオ三に「船頭」が出ており、ここで「海」を出すと水辺の打越(観音開き)に戻ってしまいますね。
山荘にフルート流れ黄昏るる しをん(夏)
*ここまで音楽は詠まれていないので、目の付け所はいいですね。でも「山小屋」は夏の季語ですが「山荘」は季語ではないのです。
登山靴悠々自適の時を待つ ゆき(夏)
*「悠々自適の時を」登山靴が待っていると読み取られる恐れがあります。この登山靴の出番を増やすには定年後を待つということなんでしょうね。推敲すれば「登山靴自適の時を履き潰す」とか「登山靴自適の時を待ち兼ねて」でしょうか。