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テルツァ・リーマ「之繞(しんにょう)」
1月22日
お待たせしました。
一三句目は月の句で脚韻は(うに)でした。六句集まり、その中から(うに)をごく自然に詠み込んだ芳さんの「月明かり母の十八番のべっこう煮」を採りました。
一四句目は雑の短句になります。脚韻は新規で自由選択です。合わせて二句詠むことになりますね。
次の締切は24日の20時です。残り三句となりました、奮ってご参加ください。
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テルツァ・リーマ「之繞(しんにょう)」 2019.12.30起首
1 書初や連の之繞迷いなく 洋(新年) a
2 女賀客は夫の前妻 光明(新年恋)b
3 褄をとる芸妓の粋を真似て泣く 今日(恋) a
4 霞食べても君とこの際 芳(春恋) b
5 花の香に我を忘れし天つ神 夕汐(花) c
6 蝶が窓からごめんください 紋次(春) b
7 アルバイト外郎売は舌を噛み 安庵(雑) c
8 冷えたワインにびいどろの杯 秋草(夏) d
9 夏空の鳶弧を描きつつ高見 遥夢(夏) c
10 生き証人の語る死の灰 夕汐(雑) d
11 銀杏散る地獄の門の銅像に しをん(秋) e
12 猪おどし減り田畑荒廃 秋草(秋) d
13 月明かり母の十八番のべっこう煮 芳(月) e
14 (雑) f
15 (冬) e
16 (冬) f
みなさんの付句
月明かり母の十八番のべっこう煮 芳(月)
*この句をいただきます。
波しずか月の兎を見たように しをん(月)
*卯波だと夏になりますが、ここの「波しずか」をどう読めばいいのか悩みます。
月愛でて一句詠む子はまだ十二 遥夢(月)
*よくできた子供さんですね。句としても佳くできていると思います。蕪村好み風に魅かれました。
月の出に母恋しなぜか無性に 秋草(月)
*語順に無理がありますね。脚韻本位に詠むとこうなります。
「月の出はなぜか無性に母恋し」が真っ当な語順ですね。
夜の野辺桂男もひまそうに 紋次(月)
*「夜の野辺」が前句の「田畑荒廃」からの離れ加減に物足りなさを感じました。
庵の月祈り続ける修道尼 今日 (月)
*残念ですが打越に「地獄」があり、「尼」とは宗教の観音開きになりますね。