返信先: インターネット連句を始めます。
ホーム › フォーラム › インターネット連句 Vol.1 › インターネット連句を始めます。 › 返信先: インターネット連句を始めます。
インターネット連句
ソネット「顔彩の青」(仮称)(平坦韻)
5月29日
皆様、おまたせしました。ソネット連句平坦韻が始まりました。
先ず色彩感を刺激され、顔彩の青がどのように使われるのか、すでに何が描かれているのかなど、想像の膨らみを秘めた発句が、芳さんの「顔彩の青買ひ足すや五月晴れ」でした。
それに付けた脇句は私の「四葩彩る亭へ御招ばれ」で、咲き誇る紫陽花を想わせてみました。
このあとの3句目は恋の句をお詠み下さい。脚韻b韻は最初なので自由ですが、もう一句同じ脚韻が用いられることをご配慮ください。
前回同様、歌仙式の縛りは無く仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は一語一会です。
それでは、3句目の締切りを31日の20時とします。揮ってご投句ください。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ソネット「顔彩の青」(平坦韻) 2020.05.28起首
1 顔彩の青買ひ足すや五月晴 芳(夏)a
2 四葩彩る亭へ御招ばれ 光明(夏)a
3 (恋)b
4 (秋恋)b
5 (月)c
6 (秋)c
7 (雑)d
8 (冬)d
9 (冬)e
10 (恋)e
11 (恋)f
12 (春)f
13 (花)g
14 (春)g
皆様の発句
*雨気含む風の重さや梅雨兆す ゆき(夏)a
竹伐もした本山の座主 光明(夏)a
「雨気」と「梅雨」が重なり諄さを感じました。
*顔彩の青買ひ足すや五月晴 芳(夏)a
四葩彩る亭へ御招ばれ 光明(夏)a
この句をいただきました。切れ字が効果的です。
*牛蛙鳴くや子供が泣きじやくる 安庵(夏)a
聖霊祭に起すミラクル 光明(夏)a
「牛蛙鳴く」と「子供が泣きじやくる」が均衡を保ちすぎ。
*五月富士北斎の絵に探しをり 秋草(夏)a
夏の料理を詰める杉折 光明(夏)a
「探しをり」が消極的な感じを醸すので、
○五月富士北斎の絵を飛び出して
*夢誘ふ飛行機雲や梅雨晴間 すみれ(夏)a
アイスコーヒー工夫のクレマ 光明(夏)a
すみれさん、ご参加ありがとうございます。「夢誘う」は発句にすれば消極的で牽引力に欠けますね。むしろ「夢叶ふ」とすれば句が膨らみませんか。
○夢叶ふ飛行機雲や梅雨晴間
*媛の影ふはりと消えて蛇の衣 夕汐(夏)a
変身譚を聞けば夏来ぬ 光明(夏)a
すんなりと脇が付きました。
*矮性に仕立て自慢の四葩かな 今日(夏)a
涼しき文に交ざる真名仮名 光明(夏)a
発句なのでできれば丈高く、大きく打ち出して頂いたらと思いました。
*懐の猫の喉音梅雨入かな 遥夢(夏)a
早苗饗に出す旬の煮魚 光明(夏)a
ごろごろと雷に喩えられた猫の喉音が効果的でした。
*挿椿庭に其々名を付けて 日和(夏)a
この句が発句としての物足りなさを覚えるのは、焦点が定まっていないからでしょう。「名を付けて」に第三の趣きを感じもします。さらに脚韻への心配りも欠けていて残念です。修正案に付けて見ます。
○挿椿稀少な品種並ぶらん 日和(夏)a
母の日迎へ一家団欒 光明(夏)a
*降り濡つ朝のバス停桜桃忌 炬燵猫(夏)a
初蜩を綴る旅行記 光明(夏)a
季節的にも事実上でも、桜桃忌は雨の日が似合うようですね。
*目を細め蛍火茶会畏まる 閑坐(夏)a
梅雨雷に偲ぶ蘭丸 光明(夏)a
もう少し大きな景にしたいですね。
○居並びて蛍火茶会畏まる
*ほうたるや川の光にゆだねける しをん(夏)a
匂ひ袋もすぐに湿気る 光明(夏)a
「川の光」が分かりにくいですね。