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#566
雀羅
ゲスト

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■(1)世吉「笹舟に」        2017.9.15 起首

笹舟に乗せゆく酒(ささ)や小鳥来る      雀羅
 秋の灯点る老舗割烹            鮎並
月白の墨に膠を含ませて           紅鯨
(原句 月白の膠に墨を含ませて)

○旅人を見送る月は中天に           鞠鈴

・「月は中天に」といっただけでは時間も月の形もはっきりしません。夜出立する旅人簿なると奇異な感じしますが、時間と月の形状など具体的に見えるといいですね。

副都心テーマパークに月出でて        絵(かい)

・いわゆる第三の形に添った落ち着きのある句です。

月白の膠に墨を含ませて           紅鯨

・今一つ私の中でイメージむすべないので、絵をやっている娘にメールしてみましたら以下のような返答でした。「「膠は、顔料を定着させる接着剤だから、日本画の制作では欠かせないよ。墨の製造過程で、水と煤と膠を使っているから、擦った墨に膠を入れることはあまりないけれど、枯れた墨の時にはちょっぴり膠を足すこともあると聞いたことはあるよ。でもその場合でも、「膠に墨を含ませて」より、「墨に膠を含ませて」が合ってる気がするけど」。この意見を借りて「月白の墨に膠を含ませて」なら採れそうです。発句・脇に人物の影が薄いので、人物をはっきり出したところ(「人情句」)もよいと思います。

観月の小さな会に誘はれて          蕗

・これも、障るところのない第三ですが、「小さな」を取って、「観月会に誘はれて」とし、「山の上(え)の観月会に誘はれて」としますと、一句がふくらみ第三らしくなると思います。

部活の子ナップザックに月背負い       鮎並

・「ナップザック」に月を詰めているような奇抜さがありますが、「月まろし部活帰りの子の背なに」と素直に叙してみても失うものはないと思います。

次は四句目です。無季の句でどうぞ。余り凝りすぎず、軽く詠みます。