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インターネット連句
本宝塚「雪螢」の巻
12月13日
皆様おまたせしました。星の連の一句目は雑の短句を求め、7句の候補句が集まりました。
発句に生類である「雪螢」が詠まれたあとは、生類が出ていないなあと、思っていたところ遥夢さんが「犬」を、秋草さんが「鳶」を詠んだ句を出していただきました。
そこで、私の好きな歌に、三橋美智也の「夕焼けとんび」という歌があるのを思い出しました。「夕焼け空が真っ赤っ赤、とんびがくるりと輪を描いた」という歌い出しで、秋草さんの「鳶が輪をかく原つぱの上」に結び付き、採ることにしました。この句だと「トビガワヲカク」ですが、音律としては「トンビワヲカク」が適っていると思いますので、「鳶輪を描く原つぱの上」と修正させていただきました。
星の連の二句目は、夏の句をお詠み下さい。
「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。
それでは、星の連二句目の締切りを12月15日の20時とします。揮ってご投句ください。
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本宝塚「雪螢」 2020.12.01起首
雪の連
行く先を風に任せて雪蛍 芳(冬)
紫キャベツサラダ彩り 光明(冬)
君笑めば凍てる心も溶くるらん 遥夢(冬恋)
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
センサーで手水オン・オフ初社 日和(新年)
毬杖打ちの村は賑はひ マリンバ(新年)
笛太鼓東京音頭繰返し 晋山(雑)
星の連
鳶(とんび)輪を描く原つぱの上 秋草(雑)
(夏)
(夏)
(夏恋)
(恋)
(恋)
(雑)
月の連
(秋)
皆様の付句
粋に着こなす印半纏 すみれ(雑)
*「半纏」が前句の状況を補完するような、一体感のある付けになっていると思いました。前句がヤクルトスワローズへの応援光景と読めますね。
宇宙の摂理潮の満ち干は ゆき(雑)
*語順は上下入れ替え、「潮の満ち干は宇宙の摂理」とした方が語調は整いますね。
日本文化に惚れて来日 芳(雑)
*ドナルド・キーンさんだと思いましたが、決めつける必要はないですね。日本アニメに憧れて来日する若者もいるようですから。連句文芸も日本文化ですけれど、もっと惚れてほしいですね。奥深い句です。
寄せくる波に戯れる犬 遥夢(雑)
*ここは「寄せくる波と」でしょうね。野良犬にはこんな余裕はないと思うので、飼犬との散歩の途中の景ですね。とすると、背景がいろいろと想像が膨らみますね。
鳶が輪をかく原つぱの上 秋草(雑)
*「鳶輪を描く原つぱの上」としてこの句をいただきました。
春日懐かしサーカスの唄 晋山(雑)
*「春日」は歌手の春日八郎ですね。持ち歌に「サーカスの歌」がありますから。昔、神戸国際会館大ホールで、春日八郎ショーを観たことを思い出しました。ここは「東京音頭」に続いての「サーカスの唄」は、音楽ジャンルの付き過ぎだと言えますね。
市松模様流行り柄らし しをん(雑)
*私の愛用の手作りマスクの柄です。流行先端にいますね。句作りの場合は「らしい」という推定だと、句意の読みが深まり難くくなると私は思います。