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インターネット連句
本宝塚「雪螢」の巻
12月27日
皆様おまたせしました。月の連の一句目は雑の長句です。今日を入れて今年も残り5日となる、そんな年の瀬のお忙しいところ、ありがたいことに6句が集まりました。
ここまで、恋句ということもあり人事句が続きましたので、月の連の1句目はすみれさんの、「携帯はもうすぐ電池切れさうで」を採りました。気の利いた転じ方だと思います。
次の月の連二句目は、秋の短句を仮名留めでお詠み下さい。月前です。
「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。
それでは、月の連二句目の締切りを12月29日の20時とします。揮ってご投句ください。
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本宝塚「雪螢」 2020.12.01起首
雪の連
行く先を風に任せて雪蛍 芳(冬) 雪
紫キャベツサラダ彩り 光明(冬)
君笑めば凍てる心も溶くるらん 遥夢(冬恋)
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
センサーで手水オン・オフ初社 日和(新年)
毬杖打ちの村は賑はひ マリンバ(新年)
笛太鼓東京音頭繰返し 晋山(雑)
星の連
とんび輪を描く原つぱの上 秋草(雑)
日焼した顔も晴れやかバイク旅 すみれ(夏)
負けん気を出すラムネ早飲み 芳(夏)
夏星のひとつ二人の星と決め ゆき(夏恋) 星
季の移ろひに歩み揃はず メロン(恋)
白無垢のお色直しはチマチョゴリ 芳(恋)
済州島(チェジュ)の浜辺で探す貝殻 しをん(雑)
月の連
携帯はもうすぐ電池切れさうで すみれ(雑)
(秋)
(月) 月
(秋)
(秋恋)
(恋)
(雑)
皆様の付句
両国の関係和する策ありや 遊子(雑)
*打越が「チマチョゴリ」で、前句に「済州島」が出て、日韓関係を想像させるこの句だと、絡み過ぎのように思います。時事的なくという発想は好いのですが。
その間吾(あ)は谷崎の美に没頭す 晋山(雑)
*特に短詩形では「その」のような、曖昧性のある指示語の使用は相応しくないですね。短い句のなかでは、的確な表現が望ましく思います。「その間」が何を意味するのか、よく分かりません。それと前にもかいたと思いますが、固有名詞の用い方には繊細さを求めます。作家名の「谷崎」ですが、前の方では地名の「東京」に「済州島」とふたつ出ていますので、名前であっても避けましょう。
銭湯の帰りはいつも父の背中 炬燵猫(雑)
*字余りなので、「銭湯の帰りはいつも父の背(せな)」としましょう。
携帯はもうすぐ電池切れさうで すみれ(雑)
*この句をいただきます。
サバイバル選ぶアイテム虫めがね 芳(雑)
*「虫めがね」が有れば、凸レンズなので太陽から火を起すことができますね。
図書館に新刊二冊予約する 秋草(雑)
*「二」字が既出なので、「図書館に新刊本が到着し」と、人の動きを排除してみました。