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インターネット連句
本宝塚「雪螢」の巻
1月10日
皆様、お待たせしました。さて、月の連に付いて皆様もお気づきの事と思いますが、「れ」留めが三句にもなっています。そこで、七句目を「坂道の彼方そびゆるビルがあり」と修正させていただきます。
遅きに失したとも言える、首都圏の再度のコロナ非常事態宣言を受け、飲食店の営業時間の短縮要請が出されました、それに呼応したとも読める、晋山さんの「客足疎ら夜の居酒屋」を、より現実的に「客足絶える夜の居酒屋」として採ります。まさに悲壮感が漂っていますね。
花の連二句目は、恋の句をお詠み下さい。
「宝塚」には表・裏はございませんが、基本的な式目は歌仙式に倣って進めたいと思います。なお仮名遣いは歴史的仮名遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので現代仮名遣いでも結構です。また、同字は月・花以外は一語一会です。
花の連二句目の締切りを1月12日の20時とします。揮ってご投句ください。1月からは偶数日が締切となっています。
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本宝塚「雪螢」 2020.12.01起首
雪の連
行く先を風に任せて雪蛍 芳(冬) 雪
紫キャベツサラダ彩り 光明(冬)
君笑めば凍てる心も溶くるらん 遥夢(冬恋)
在宅ワーク募る逢ひたさ 炬燵猫(恋)
センサーで手水オン・オフ初社 日和(新年)
毬杖打ちの村は賑はひ マリンバ(新年)
笛太鼓東京音頭繰返し 晋山(雑)
星の連
とんび輪を描く原つぱの上 秋草(雑)
日焼した顔も晴れやかバイク旅 すみれ(夏)
負けん気を出すラムネ早飲み 芳(夏)
夏星のひとつ二人の星と決め ゆき(夏恋) 星
季の移ろひに歩み揃はず メロン(恋)
白無垢のお色直しはチマチョゴリ 芳(恋)
済州島(チェジュ)の浜辺で探す貝殻 しをん(雑)
月の連
携帯はもうすぐ電池切れさうで すみれ(雑)
蓑虫鳴けば猫の耳立ち 秋草(秋)
ひたひたと帰山の僧の月を連れ 遊子(月) 月
老舗秘伝の旨き鱲子(からすみ) 炬燵猫(秋)
許されぬ恋語りたる素浄瑠璃 遥夢(恋)
熱愛覚めて幕が下ろされ ゆき(恋)
坂道の彼方そびゆるビルがあり 揺子(雑)修正
花の連
(雑)
(恋)
(恋)
(春恋)
(春)
(花) 花
(春)
皆様の付句
自助共助公助総理のたまふ 遊子(雑)
*字余りが気になりますので、「自助共助とか総理のたまふ」としてみました。
夜を徹して灯る角部屋 しをん(雑)
*前句のビルに添った、ビルの「角部屋」と読まれてしまうことは、前句と近すぎると言うことになります。光景としての一体化がなされてしまいますね。
密を避けての時差で通勤 すみれ(雑)
*この句もコロナ対策として詠まれていますね。私見では飲食店への締め付けよりもこちらの対策が有効だと思います。
遥かな国へ向かふジェット機 ゆき(雑)
*句が立つかどうか、この「遥かな国へ向かふ」との表現は曖昧さを覚えます。物足りなさとも言えますね。「遥かな国へ消えるジェット機」とすれば、遭難とも読めますね。実際に昨日ですか、インドネシアで墜落事故が発生しました。
将棋終局皓歯こぼれて 揺子(雑)
*将棋の種類もいろいろありますね。いわゆる縁台将棋からプロの将棋まで始終対局が行われているようです。それを踏まえて、この句の「将棋」をどのように捉えればよいのか、迷うところがありますね。
大志叶はず酔うてさぶらふ メロン(雑)
*お酒はいいのですが、この「叶はず」が月の連六句目の「熱愛覚めて」に、やや通じるように思われました。「大志」なので、句意は全く関係の無い事ですが。これは自棄酒でしょうから。
願ひをこめて飛ばす折り鶴 秋草(雑)
*「折り鶴」は飛ぶことはないのですが、願いを託すと言う強い思いが伝わります。
転校生は街に馴染めず 芳(雑)
*ある意味「街に馴染めず」というようなことは、誰にでも起こり得る事だと私は思います。むしろ小さい単位の「家」「家族」「親」となれば、より問題化されるでしょうね。
客足疎ら夜の居酒屋 晋山(雑)
*この句を「客足絶える夜の居酒屋」としていただきます。
目玉おやぢの酒は吟醸 炬燵猫(雑)
*「ゲゲゲの鬼太郎」(当初は墓場の鬼太郎)のお父さんが「目玉おやぢ」ですね。それが酒を、それも吟醸酒を好むと言う設定はユニークです。