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インターネット連句
伊予の湯桁「琴の会」の巻
5月24日
お待たせしました。中四句目は短句の恋句です。恋句としては二句目になり、この後の五句目へどのように展開していくのか、繋ぎの役も担わされています。
10句が集まり、その中から日和さんの「疑惑の後妻じつは世話焼き」を採りました。ややスキャンダラスな時事的な要素を含んだ句ですね。10句の中で、視点の変化球の面白さを感じたというのが、採った理由になります。
中五句目も恋の句をお詠み下さい。三句続く恋句の最後になります。
基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。
中五句目の締切りを26日の20時とします。揮ってご投句ください。
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伊予の湯桁「琴の会」 2021.05.04起首
左 初袷たをやかに座す琴の会 メロン(夏)
風の調べに揺るる葉桜 光明(夏)
夏燕空を自在に遊ぶらん 遥夢(夏)
仕事帰りにフィットネスジム 炬燵猫(雑)
金色の手作りジャムを購うて 秋草(雑)
路面電車が見せる町並み 芳(雑)
月中天魚も眠る水族館 ゆき(月)
お独りさまの集ひ夜長に しをん(秋)
中 地芝居の台詞合はせは白熱し 芳(秋)
のそりと歩く若冲の象 炬燵猫(雑)
ほの一字背(そびら)になぞり頬を染め 今日(恋)
疑惑の後妻じつは世話焼き 日和(恋)
(恋)
(冬)
(冬月)
(冬)
(雑)
(新年)
(新年花)
皆様の付句
LINEの既読ひたすらに待つ しをん(恋)
*今様のLINEを詠まれましたが、恋の主張は弱くなりました。
振り向きざまに抱きしめらるる 遊子(恋)
*「振り向きざまに抱きしめてやる」と能動的にした方が、ドラマになるのでは。
カーテン越しの明かりをよけて 甚碌(恋)
*「カーテン」と「明かり」の位置関係が不明瞭。「明かり」は人工的なもの。どうして避けるのか分かりません。「陽射し」なら分かりますが。
古傷も癒ゆ君に出会へて ゆき(恋)
*「君との出会ひ古傷も癒ゆ」としましょう。納得させられる句ですが、前句の空間との距離感の近さを感じました。。
逢ひたさ募る和らかきこゑ 秋草(恋 )
*「和らかきこゑ」に恋のパワーを感じ取れるかどうか、素直に納得できないのは私の感性の曇りか。
熱き吐息が耳をくすぐる 遥夢(恋)
*抱擁感を強くします。常套表現なのが気になりますが。
はないちもんめ君が欲しいよ 炬燵猫(恋)
*でもじゃんけんで勝たなければ得ることができないが、もどかしさは感じない、思いのストレートさが勝っています。
疑惑の後妻じつは世話焼き 日和(恋)
*この句をいただきます。
湯船の影はそつと寄り添ふ 芳(恋)
*前句に付いて、ふたりの世界が完成しますね。
どうにでもしてくれりやいいのに 今日(恋)
*やや投げやり感が強いですね。