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#67351
光明
ゲスト

インターネット連句
 伊予の湯桁「琴の会」の巻
6月8日
 お待たせしました。中一一句目は新年の花の句です。季語も限られている中でも、9句の付けが集まりました。その内の6句が季語の「花の春」を用い、残りの3句が「餅の花」で句を詠まれました。特に「花の春」はまさに競作になりましたが、ここはメロンさんの「花の春夢は果てなく膨らみぬ」を採りました。前句の「京」という過去の都に暮しつづけた人々の、積み重ねてきた「夢」と、しがらみの無い純な「夢」とが結び付いた読みができると思います。
 みゆきさんから「新年花で使える正花は餅花・年の花・花の春の三つだけなのでしょうか。新年の季語と合わせて花を見る、例えば、旅始め緋寒桜の花を見に、というような使い方や、花かるたなどは正花としては扱えないのでしょうか」という質問がありました。答えは他に見当たらないということになります。「旅始」と「緋寒桜の花を見に」を取り合わせた場合、「緋寒桜」が季語で、くっいた「花」は「桃の花」と同様、正花にはなりません。「花かるた」はどうかといえば、「花札」のことなので、これには12種類の植物が描かれており、同じく正花にならないのです。

 中一二句目は雑の短句を仮名留めでお詠み下さい。

 基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。

 中一二句目の締切りを10日の20時とします。揮ってご投句ください。

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   伊予の湯桁「琴の会」   2021.05.04起首

左 初袷たをやかに座す琴の会      メロン(夏)
   風の調べに揺るる葉桜        光明(夏)
  夏燕空を自在に遊ぶらん        遥夢(夏)
   仕事帰りにフィットネスジム    炬燵猫(雑)
  金色の手作りジャムを購うて      秋草(雑)
   路面電車が見せる町並み        芳(雑)
  月中天魚も眠る水族館         ゆき(月)
   お独りさまの集ひ夜長に      しをん(秋)
中 地芝居の台詞合はせは白熱し       芳(秋)
   のそりと歩く若冲の象       炬燵猫(雑)
  ほの一字背(そびら)になぞり頬を染め 今日(恋)
   疑惑の後妻じつは世話焼き      日和(恋)
  媾曳の浜辺に寄せる黒い波       遊子(恋)
   寝酒の友に誘ふあやかし       秋草(冬)
  浄土にも有りや冬月ちちははよ    しをん(冬月)
   柚子湯の柚子をギュッと抱きしめ  炬燵猫(冬)
  定跡を踏まへた上の詰将棋       日和(雑)
   蓬莱飾る京の常宿          遊子(新年)
  花の春夢は果てなく膨らみぬ     メロン(新年花)
                       (雑)
                       (恋)
                       (恋)
                       (月)
                       (秋)
右                      (秋)

皆様の付句
餅花を花簪に舞妓さん         縁糸(新年花)
*「稲穂」を簪に垂らすデザインはありますが、生ものでもある「餅花」を花簪にするかどうか、疑問です。

花の春夢は果てなく膨らみぬ     メロン(新年花)
*この句をいただきました。

花の春背筋伸ばして歩き出す      秋草(新年花)
*淑気を感じ取り、改まって歩き出すという行為はよく分かります。

花の春けさ巫女ひとつ欠伸して     甚碌(新年花)
*新年の句を詠む心構えは、正月の凛とした、天地に満ちるめでたい気配、寿ぐ気持ちを表現するということになります。

笑ひ声鄙も賑はふ花の春        ゆき(新年花)
*このフレーズ、「笑ひ声鄙も賑はふおらが春」ならぴったりですが、この句は正月気分に寄り添っていないのが残念です。

餅花をかかへて潜る冠木門      炬燵猫(新年花)
*「冠木門」が登場する時代背景へ、句が遡ってしまいますね。

花の春互ひの美髪褒めそやし      遊子(新年花)
*恋句の呼び出しになるような、艶やかな句になりましたが、物足りなさも覚えます。

餅花のみやげ近所にお福分け       芳(新年花)
*「餅花」は基本的にはお供え物、飾り物なので、お土産にするのかどうか疑問です。

花の春弁天様に願かけて        遥夢(新年花)
*「花の春弁財天に願かけて」とすれば、より「七福神詣」を想像させ、句が膨らみます。

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