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[光明]

インターネット連句
　十三仏行「爆心地」の巻
８月３０日
　ウ一句目は夏恋の短句です。十三仏では文殊菩薩に当たります。ここから裏は七句続きます。その一句目に６句付けていただきました。夏の季語は「朝顔」「葭簀」「木下闇」「暑中見舞」「涼み浄瑠璃」「かき氷」が詠まれました。
　その中から秋草さんの「木下闇で熱く抱かれ」を採りました。ふと楠正成の桜井の別れの歌、「青葉茂れる桜井の～木下陰に駒留めて」を連想してしまったのです。「木下」で起こるドラマはさまざまですね。

　次はウ二句目です。もう一句、恋の句をお詠み下さい。ウ二ですが長句です。

　なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は月・花以外は一語一会とします。
　次のウ二句目の締切りを９月１日の２０時とします。揮ってご投句ください。

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　　　　十三仏行「爆心地」　　　2021.08.15起首

表　　人の世の遺恨ふたつの爆心地　　　　　光明（秋）
　　　　願ひの糸に結ぶ折り鶴　　　　　　　ゆき（秋）
　　　望月夜幼きパンダ健やかに　　　　　　遊子（月）
　　　　写真館にはおめかしをして　　　　炬燵猫（雑）
　　　祭笛吹く横顔に惚れなほす　　　　　　遥夢（夏恋）
裏　　　木下闇で熱く抱かれ　　　　　　　　秋草（夏恋）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（恋）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（冬雪）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（冬月）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（雑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（春）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（春）
挙句　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（花）

皆様の付句
揺れる朝顔唇よせて　　　　　　　　　縁糸（夏恋）
＊「顔」字が既出でした。

葭簀の陰の不意の接吻　　　　　　　　遥夢（夏恋）
＊この句もよく付いています。

木下闇で熱く抱かれ　　　　　　　　　秋草（夏恋）
＊この句をいただきました。

暑中見舞ひに想ひ忍ばせ　　　　　　　ゆき（夏恋）
＊まだ実らない恋ですね。

誘つてみやう涼み浄瑠璃　　　　　　　今日（夏恋）
＊「か」は取りましょう。デートに涼み浄瑠璃とは渋いですね。

山崩し合ひかき氷食べ　　　　　　　しをん（夏恋）
＊もうすこし柔らかい表現ができるかも。