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インターネット連句
クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月10日
お待たせしました。形式の説明に付け加えたいのが、クレッシェンドの意味は「次第に強く」ということから、この形式では各連の句数が増えていく、視覚的なボリューム感でも表現しようとするものだということです。
さて3句目は月の句をお願いしましたところ、候補の句を五句寄せていただきました。月はひとつということもあり、オーソドックスに月を賞翫する句を採るか、それとも月との取合せを楽しむ句にするか、迷うところですが、今回は直球で月を愛でる事にし、秋草さんの「後の月玻璃戸を開けて愛でるらん」を採りました。悩ましいのが「玻璃戸」で、これは辞書には載っておらず、同意の「硝子戸」の翻訳使用ということでいいかと思います。
それでは、4句目は雑の短句を仮名留めでお詠み下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
次の4句目の締切りを12日の20時とします。揮ってご投句ください。
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クレッシェンド「カリヨン」の巻 2021.10. 7起首
1 カリヨンの駅前広場黄落す しをん(秋)
2 時祷書に見る中世の秋 光明(秋)
3 後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
4 (雑)
5 (冬)
6 (冬)
7 (雑)
8 (春)
9 (花)
10 (春)
11 (恋)
12 (恋)
13 (夏)
14 (夏)
皆様の付句
月影にかぼちや蝙蝠浮かびいで 縁糸(月)
*「月」と「南瓜」が秋の季重なりになり、避けたいものです。ハロウィーンの面影も気になります。
十六夜に港漕ぎ出で帆吹かれて 閑坐(月)
*推敲すれば「十六夜に真帆に風受け漕ぎ出でん」でしょうか。
後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
*この句をいただきました。
月の客蘊蓄長し盃あげて しをん(月)
*月の宴での交歓のエピソード、どのような蘊蓄なんでしょうか興味をそそります。
ラストラン回転木馬月乗せて 炬燵猫(月)
*廃業する遊園地の回転木馬、最後の夜に餞の月が輝いています。