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#69861
光明
ゲスト

インターネット連句
 クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月12日
 お待たせしました。4句目は雑の短句です。それに八句集まりました。
 前句の月の句にどう付けるか、季語無しという条件を好とするか苦とするか、四句目は第三から軽く転じきるという役目があり、詠みどころでもあります。月の魔力に捉われることなく、それでも宮澤賢治の銀河鉄道の夜を想像させる「夜行列車」を詠み込んだ、炬燵猫さんの「夜行列車で帰るふるさと」を採りました。

 それでは、5句目は冬の句をお詠み下さい。
 
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
 次の5句目の締切りを14日の20時とします。揮ってご投句ください。

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  クレッシェンド「カリヨン」の巻  2021.10. 7起首

1  カリヨンの駅前広場黄落す     しをん(秋)
2   時祷書に見る中世の秋       光明(秋)

3  後の月玻璃戸を開けて愛でるらん   秋草(月)
4   夜行列車で帰るふるさと     炬燵猫(雑)
5                      (冬)

6                      (冬)
7                      (雑)
8                      (春)
9                      (花)

10                     (春)
11                     (恋)
12                     (恋)
13                     (夏)
14                     (夏)

皆様の付句
金色の目が光る黒猫         縁糸(雑)
*発句に色彩の「黄」色があるので、「金色」は大打越の輪廻になり、避けたいものです。それとここは仮名留めをお願いしました。

地球の儘に季巡り行く       メロン(雑)
*「季巡り行く」が脇句の「中世の秋」という季に障りますね。

沖ゆく船の汽笛轟く        しをん(雑)
*前句が海辺に建つ住宅と読み取り、其場のあしらい付けになります。調和するオーソドックスな付け方に、やや物足りなさを覚えます。

ジュゴンは人魚海は常しへ      遊子(雑)
*ファンタジー仕立ての句はいいのですが、「海はとこしへ」が言い過ぎの様に少し思いました。

素振りのフォーム父とそつくり     芳(雑)
*漱石の随筆「硝子戸の中」は身近に起こった事や、思い出を綴ったものですが、それを踏まえたと取れば、前句の「玻璃戸を開けて」は思い出の象徴とも言えます。我が子の身のこなしに、父親の面影を感じるという展開はいいですね。

知らずしらずに口笛を吹き      日和(雑)
*前句の「後の月」を愛でていると、口笛を無意識に吹いていたことで、月の威力というか、不思議さを描きましたね。でも、発句に「カリヨン」という楽器が出ているので、音を出す「口笛」は触ります。

アロマランプで心鎮めて       秋草(雑)
*ここは心を鎮めることでなく、月に動かされる方向性を求めたいですね。

夜行列車で帰るふるさと      炬燵猫(雑)
*この句をいただきました。