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インターネット連句
クレッシェンド「カリヨン」の巻
10月14日
お待たせしました。5句目は冬の句になります。五句の候補句が集まりました。
その中から、縁糸さんの「おかへりは猫のあくびと大根焚」を修正して採りました。まず「おかへり」は前句に「帰る」があるので、「ただいま」に替え、原句とは反対の帰郷する当事者の挨拶とし、それを歓迎する動きはそのままで、「ただいまに猫のあくびと大根焚」と、「猫」に「大根焚」を取り合わせた結果、俳諧味のある句になりました。
それでは、6句目は冬の短句をお詠み下さい。
なお、基本的な式目は歌仙式に倣って進めることとします。仮名遣いはいつも通り、歴史的かな遣いとさせていただきます。不馴れな方はこちらで直しますので、現代仮名遣いでも結構です。同字は一語一会とします。
次の6句目の締切りを16日の20時とします。揮ってご投句ください。
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クレッシェンド「カリヨン」の巻 2021.10. 7起首
1 カリヨンの響動もす広場黄落す しをん(秋)修正
2 時祷書に見る中世の秋 光明(秋)
3 後の月玻璃戸を開けて愛でるらん 秋草(月)
4 夜行列車で帰るふるさと 炬燵猫(雑)
5 ただいまに猫のあくびと大根焚 縁糸(冬)
6 (冬)
7 (雑)
8 (春)
9 (花)
10 (春)
11 (恋)
12 (恋)
13 (夏)
14 (夏)
皆様の付句
いたんだね暖かいかな竃猫 閑坐(冬)
*「暖か」(春)と「竃猫」(冬)の季重なりになっていますね。「かな」は切れ字になるので避けましょう。
おかへりは猫のあくびと大根焚 縁糸(冬)
*この句をいただきますが、「ただいまに猫のあくびと大根焚」に修正。前句の「帰るふるさと」に「ただいま」は付き過ぎとも言えますが、「猫」の登場に救われています。
鱈場蟹九谷の皿に大盛に 秋草(冬)
*「大盛」が平凡。「鱈場蟹九谷の皿を修羅場とす」でどうでしょう。
蒸籠から湯気立ち上るぬくめ鮓 芳(冬)
*「蒸籠から湯気」は当たり前の表現過ぎますね。手に取って食べる瞬間ということで、「蓋取れば湯気立ち上るぬくめ鮓」に。
真鶴の塒静かにひしめきて 炬燵猫(冬)
*生類を付ける発想はよく、うまく付いていると思います。描写が効き過ぎている点が採れなかった理由でしょうか。