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#7927
雀羅
ゲスト

■③歌仙「我村や」ナオ11治定    2018.2.7 起首
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我村や春降(ふる)雪も二三尺        一茶
 雛の使ひの昼くらふささ          雀羅         
大干潟人力飛行夢に見て            紅鯨
 錠剤の粒床に零るる           可不可
娘の探す巣にゐる筈のハムスター        柳下
 迷路の月はひまわりの中           桃 夏・月

眩しげに薄荷水のむご住職          小石
 善財童子の旅も終わりに          麦子
原語にてマルテの手記を読み了える       華美憂
 教務課からの急な呼び出し          桃
裏町をちょっとぶらぶらしてただけ        柳
 まぶたの母は世間知りすぎ          羅
ハイタッチして舞い降りるコウノトリ       紅
 おやつの時は豚のカンカン          桃
曲馬団カーテンコールは三度まで         麦
  靴紐解けば秋の夕焼             晴
花灯籠かすかになりて月の舟          柳 花・月・秋
 わらう露人と猿酒を酌み           羅
ナオ
旅鞄三鬼句集をポケットに          去戸留
 スイッチバック二飛び四飛び         桃
雑草と呼ばれし草にある名前         麦子
 ゆかしき人に似たる風情よ          小波
引金を引けないままのスナイパー       小石
 瓦礫の街を夏のつばくろ           羅
ゆらゆらと夕立の後に動くもの         柳
 貿易風の大波に乗り             桃
亡命の積荷を隠す独裁者            波
 人形は未だ首を振ってる           羅
元号のいつまであるや十六夜           麦
(元号のいつまで続く十六夜子)

○元号はいつまで続くのか、あるいは続かないのか・・という思いを句にしています。付けられている前句が「人形は未だ首を振ってる」ですので、明るい未来とばかりは思えないという感じにもなりますが、さりとて肯定出来ないと言っているわけでもありません。時代に対する複雑な心情を句にするのはなかなか難しいですが、連句は人が生きている様々な場面に向き合うことが出来るといういみでも「現代の詩」ということが出来ます。一句、「元号のいつまであるや十六夜」として頂きます。「や」は勿論切字ではなく疑問。

秋でどうぞ。恋句を譲り合って見合っている感じです。「恋句」は捌きに指示されてやるものではありませんので、いつでもどこでも自由に付けて下さい。