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#810
雀羅
ゲスト

 ■ 満尾☆★(1)世吉「笹舟に」★★   雀羅

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(1)世吉「笹舟に」           

笹舟に乗せゆく酒(ささ)や小鳥来る         雀羅
 秋の灯点る老舗割烹               鮎並
月白の墨に膠を含ませて              紅鯨 月・秋
 初心者ゆえの芸の細かさ             麦子
夫らはケーキ作りに挑戦し             絵(かい)
 長寿の家系百歳の笑み              りえ
掛軸のくだかけの尾の垂れさがり           鮎
 浦風に知るけふのつゆ明け             羅

もてなしのグリーンサラダにパセリ摘む        紅
 客は未来の舅姑                  え
てのひらに波濤図愛づる山の寺            麻里
 妖怪絵巻夢に魘(うな)され             今日
伏せている二人の中のすきま風            絵
 水に流るるオフィリアの帯             紅
満ち満ちてまぶしき月の今いくつ           小石 月・秋
 悩みの底に落ちるかなかな             百花
秋空へ組体操の立ち上がり               鮎
 擦り傷なんかツバで治るよ             鞠鈴
あっけらかん大正昭和生き抜いて          いばら
 雨降らぬ日もゴム長を召し              紅
漕ぎながら落花をうける掌(たなごころ)         日 花・春
 木橋の杭に掛かる切れ凧               鈴
ナオ
うらうらと春暮れてゆく大工町            田助
 丸いポストに葉っぱ投函               麦
いつまでも母の御筆を待ち焦がれ            日
 船首のフィギュア琴を抱いて             紅
伝説を神話にかへて日の名残り              小
  ひきこもりにも取材依頼が              羅
捨てられぬ犬の匂いのする毛布              麦
  小屋から坊やコタツから小火(ぼや)         鮎
どてら着て高等遊民気取る爺               鈴
  網手袋の女近づく                  晴
ひたひたと満月目指す蟻の道              太郎
 しのび笑いは苔の羅漢か               小
木枯しにお百度踏んでいる素足             晴
 母は子を思(も)い子は母を恋い            麦
ナウ
真夜中の真綿に湿す除光液               健
 深き海より揚がる仏像                麦
メモワール港の見える丘に佇ち             紅
 テラスを過ぎるてふてふの影             晴
可笑しさと哀しさ南都雄二の死             遊人
  棒鱈炊いて昼の独酌                 助
 いつしかに花を敷寝の高鼾               日
  つり下げて干す筆にやわ東風            執筆 

           2017.9.15  起首
           2017.10.28 満尾

○今日さん花の句有難うございました。「いつしかに」は小唄にありますね。前句の昼酒によくマッチしていると思います。今日さんはこういう方面のご趣味もありますか。これ
からもこのような遊び心を存分に発揮なさって下さい。挙句は日本画家をイメージしてみました。発句は雀羅頂いておりますので執筆と致します。

一月半ほどで世吉(45句)満尾出来ました。ご参加、お見守りの方々、有難うございました。遠からず連句付合い船出航致しますので、銅鑼の合図が聞こえましたらご乗船下さい。又台風が近づいているようです。皆様体調崩されませんように。  雀羅