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#8785
雀羅
ゲスト

■③歌仙「我村や」ナウ3治定   2018.2.7 起首
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我村や春降(ふる)雪も二三尺        一茶
 雛の使ひの昼くらふささ          雀羅         
大干潟人力飛行夢に見て            紅鯨
 錠剤の粒床に零るる           可不可
娘の探す巣にゐる筈のハムスター        柳下
 迷路の月はひまわりの中           桃 夏・月

眩しげに薄荷水のむご住職          小石
 善財童子の旅も終わりに          麦子
原語にてマルテの手記を読み了える       華美憂
 教務課からの急な呼び出し          桃
裏町をちょっとぶらぶらしてただけ        柳
 まぶたの母は世間知りすぎ          羅
ハイタッチして舞い降りるコウノトリ       紅
 おやつの時は豚のカンカン          桃
曲馬団カーテンコールは三度まで         麦
  靴紐解けば秋の夕焼             晴
花灯籠かすかになりて月の舟          柳 花・月・秋
 わらう露人と猿酒を酌み           羅
ナオ
旅鞄三鬼句集をポケットに          去戸留
 スイッチバック二飛び四飛び         桃
雑草と呼ばれし草にある名前         麦子
 ゆかしき人に似たる風情よ          小波
引金を引けないままのスナイパー       小石
 瓦礫の街を夏のつばくろ           羅
ゆらゆらと夕立の後に動くもの         柳
 貿易風の大波に乗り             桃
亡命の積荷を隠す独裁者            波
 人形は未だ首を振ってる           羅
元号のいつまであるや十六夜           麦
 テニスコートに見初めあふ秋         柳
ナウ
当てのない着信音を待ついとど        富士
 玉露一滴しぼり切るとき           桃
起き上り小法師を揺らす指の先         波

○「七転び八起き」のだるまさんの不退転の決意を、さりげない指の動きで伝えています。

「然らばと女人禁制踏み越えて 鈴代」、相撲協会の行事で土俵上で倒れた市長さんを助けようと、近くにいた女性(看護師)が駆け上がり救命措置を施しているところに、行司さんや協会側が女性に土俵を降りるよう放送を入れ、そのあと沢山の塩を撒いたということが報道され、国内外からの反発を招くということがありました。そんなニュースに触れている付句ですね。塩を撒いたのは女性が土俵に上がったことに対してではなく、事故など不測の出来事に対するもので相撲の世界では常識なのだという反論もありますが、女性に土俵を降りるように言い直後に塩を撒けばどう見えるかに気配り出来ないようでは、塩を撒いた方がよいのは協会の頭かも知れませんね。常在戦場のフットワークのよさと言う点では土俵に駆け上がった女性(看護師)に軍配です。

いよいよ花前になりました。雑で短句どうぞ。