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■③歌仙「我村や」ナウ3治定 2018.2.7 起首
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我村や春降(ふる)雪も二三尺 一茶
雛の使ひの昼くらふささ 雀羅
大干潟人力飛行夢に見て 紅鯨
錠剤の粒床に零るる 可不可
娘の探す巣にゐる筈のハムスター 柳下
迷路の月はひまわりの中 桃 夏・月
ウ
眩しげに薄荷水のむご住職 小石
善財童子の旅も終わりに 麦子
原語にてマルテの手記を読み了える 華美憂
教務課からの急な呼び出し 桃
裏町をちょっとぶらぶらしてただけ 柳
まぶたの母は世間知りすぎ 羅
ハイタッチして舞い降りるコウノトリ 紅
おやつの時は豚のカンカン 桃
曲馬団カーテンコールは三度まで 麦
靴紐解けば秋の夕焼 晴
花灯籠かすかになりて月の舟 柳 花・月・秋
わらう露人と猿酒を酌み 羅
ナオ
旅鞄三鬼句集をポケットに 去戸留
スイッチバック二飛び四飛び 桃
雑草と呼ばれし草にある名前 麦子
ゆかしき人に似たる風情よ 小波
引金を引けないままのスナイパー 小石
瓦礫の街を夏のつばくろ 羅
ゆらゆらと夕立の後に動くもの 柳
貿易風の大波に乗り 桃
亡命の積荷を隠す独裁者 波
人形は未だ首を振ってる 羅
元号のいつまであるや十六夜 麦
テニスコートに見初めあふ秋 柳
ナウ
当てのない着信音を待ついとど 富士
玉露一滴しぼり切るとき 桃
起き上り小法師倒れてそのままに 波
( 起き上り小法師を揺らす指の先)原句
めくるページに挟む未来図 富
○富士さん沢山句を出して頂き有難うございます。「主演女優にうっすらと髭」、面白すぎる句です。どかこで使いたい句です。「鳴らす琵琶の音時に激しく」、大打越に「着信音」と音があり、「飾りのままの薩摩琵琶なり」のような使い方をするといいですね(ちなみに明後日杉並公会堂に薩摩琵琶を聴きにいきます)。「香炉に残る麝香白檀」、場面としては前句に無理のない付句です。「めくるページ」はさり気ない花前になり、いいですね。体言がずっと続き、形の上での停滞感ありますので、ナウ3「 起き上り小法師を揺らす指の先」→「 起き上り小法師倒れてそのままに」とさせて頂きましょうか。だるまさんゴメンなさい。富士さん、ごくろう様でした(^^)
では花の句をどうぞ。