■②歌仙「足摺や」6 治定
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②歌仙「足摺や」 2017.12.1 起首
足摺や師走一日(いっぴ)の空の色 雀羅
貝はまどろむ寒凪の下 柳下
知らぬどち小さき飲み屋の相席に 鞠鈴
手相によれば子供運よし 麦子
走らせて月に翻びたき青インク 紅鯨
文豪こもる萩の古民家 鮎並
ウ
○どんな「文豪」でしょうね。「青インク」使って執筆する作家は余りいないように思いますが、「文豪」を自称したからって罪にはなりません。「ボクは形から入るひとなんです。そうじゃないと書けないんです」というむずかしいモノカキなのかも知れません。これだけでもいろんなことを想像させてくれる付句です。
裏の折立、秋の長句でどうぞ。