令和5年7月 第36回連句フェスタ宗祇水

第36回連句フェスタ宗祇水は岐阜県郡上八幡市にて7月16日(日)に3年ぶりに開催されました。当日はまず宗祇水の水場に全員が集まり、祠に発句の奉納を行った後、会場を木の香漂う郡上八幡まちなみ交流館に移し、3席が設けられた連句実作会がスタートしました。この連句フェスタでは1席の人数が約10名で、付け句を選ぶのに困るほど多く出されます。

私が捌きとなった「かわさきの座」には、郡上八幡市市長の日置氏からの投げ込みの花の句もありました。沢山の付け句の中から治定句を選ぶため時間が掛かること、連衆にはベテランの他初心者も多かったため付け句が出揃うまでに時間の掛かること等ありましたが、午後4時には満尾することが出来ました。

その後、会場を撤収し、再度宗祇水に集まって満尾した歌仙を各座の捌き手が読みあげて、持ち込まれたビールで乾杯し、お開きとなりました。満尾した作品はその後、8月20日に墨書されて宗祇水に奉納された後、宗祇水の横の掲示板や市内の定位置に掲示されるとのことです。

懇親会は宗祇水からすぐの場所にある居酒屋にて開催され、マスクなしで大いに語り飲みました。終わってからは午後8時から始まる郡上おどりの会場に向かう人、宿泊先に戻る人、市内を観光する人等それぞれ思い思いに郡上の町を楽しむ事となりました。

夜の郡上八幡では、郡上おどりの踊りの歌と市内を縦横に流れる水の音を聞きながら、見上げれば「郡上おどり」と書かれ道の真ん中に吊るされた幾つもの大きな提灯があり、遠くにはライトアップされた八幡城が見えます。浴衣姿の大勢の人々が踊りの会場に急ぐ姿も見られ、ここが紛れもなく郡上八幡であることを実感することができました。

(報告:高尾秀四郎)